Z.経営規模等評価の評価項目「技術職員数」
1.Z点について
技術職員数と元請完成工事高がZ点の評価項目です。これらの評点を次の計算式に当てはめてZ点が算出されます。Z=(技術職員数評点)×0.8+(元請完成工事高評点)×0.2
このように、技術職員数はZ点の8割を占めるとともに、Z点は総合評定値の25%のウェイトがある重要な項目です。
2.技術職員数について
技術職員数の評価は技術職員の数が多いほど高くなるのみならず、その資格区分による配点も大きく反映されます。次の通りの配点となっています。
・1級資格者でかつ監理技術者講習修了者・・・付与点数(1人あたり)6
・監理技術者講習修了者でない1級資格者・・・5
・監理技術者を補佐する者として配置可能な1級技士補・・・4
・基幹技能講習修了者である1級資格者以外の者/「CCUSレベル4技能者」・・・3
・2級資格者/「CCUSレベル3技能者」・・・・2
・その他の技術者(10年以上の実務経験者、技能士等)・・・1
※「監理技術者講習」には有効期限があり、「講習修了の日の属する年の翌年から5年間」となっております
なお、この技術職員数評価について、以下のような注意点があります。
①同一の技術者が加点カウントできる業種は2つまで。例えば、土木施工管理技士と建築施工管理技士の両方の資格を持ち、建築施工管理技士に基づいて、「建築」と「鋼」をカウントすると、「土木」はカウントできない。
②技術職員資格区分表に記載されている資格だけが評価対象となる。また、資格につけられている等級ではなく、資格区分表の等級で決められる。
③常勤の役職員が技術職員数にカウントされる。常勤の要件は、「6か月を超える恒常的雇用関係があり、なおかつ常勤で雇用されている者」であることであり、証明書類として、社会保険や雇用保険関係の書類が必要となる。
例 以下のような技術職員の構成である業者Aと業者Bでは(どちらも6人)?A:監理技術者講習修了者1名、1級技術者2名、2級資格者3名B:1級技術者1名、2級3名、実務経験2名⇒A:6×1+5×2+2×3=22点→62×22÷15+636=832⇒B:5×1+2×3+1×2=13点→62×13÷5+511=672
Z2 元請完工高
Z2「元請完成工事高(元請完工高)
許可を受けた建設業に係る、建設工事の完工高のうち、「元請」で完成した工事高です。完成工事高から「下請」「孫請」等を除く、つまり、注文者から直接請け負った工事の完成高のことです。
これはZ(技術力)に影響します。